2014年このマンガがすごかった10選

今年はなんとか年内にまとめることができました。

今年はあまり数を読めていなかったりしてて、なにより少女マンガの方面をほぼ読めていないのが残念です。なので、当然少女マンガは入ってきません。ごめんなさい。あ、あと今年は少年ジャンプも全然読めてない(と思う)。

ちなみに、去年のはこれ。

去年はランキングにしてましたが、今年は順番とすごかったレベルは関係ありません。

リンクは最新刊のみ。あと、自分がKindle主義なのでKindleへのリンクのみ。

* * *

聲の形

方々でさんざん取り上げられているので、いまさら紹介する必要もないかなと思ったのですが、やっぱりこれを入れないわけにはいかないかなと思います。だって、手話で、何言ってるのか全然わからないのに、全身がブルって震えて鳥肌立つんだもん。この迫力は本当にすごい。本当にすごいとしか言えない。

2014年って、まさに聲の形の年だったんじゃないでしょうか。一気に駆け抜けて、7巻で完結。本当にありがとうございました。

ちーちゃんはちょっと足りない

「おい、このマンガがすごい!のまんまじゃねーか仕事しろ」って怒られるのも承知の上で、でも、やっぱりこれも外せない。

阿部共実ってオムニバスのイメージが強いと思うんですが、こういう1冊まるまる1ストーリーで、新しい魅力に気付きました。ホラーだったりナンセンスだったり、そういうのを軽やかに行ったり来たりして、次のページがどうなってるか予想できないっていうの、阿部共実のすごい長所なんですけど、ちゃんとストーリーがあると、読者としてはいつでも裏切られる準備をしてなきゃいけなくって、すごく緊張感が出るんです。

で、そこにちーちゃんっていう圧倒的に「抜けた」存在があわさって、阿部共実独自の体験を演出できている。2015年もこういうの読みたい!

クズの本懐

今年、圧倒的に化けました。もともと最高にかわいくて最高にエロい絵を描ける人だったけど、話も書けるんだぜ!

ちゃんとストーリーを説明すると、お互い他に好きな人がいるのに、その好きな人には別に好きな人がいるから「契約」でとりあえず恋人になってる花火ちゃんと麦くんが一応の主人公。心が満たされることと体が満たされることってイコールじゃなくて、あと、心の満たされ方だって健全な方法とは限らない。そういうのをひっくるめて人類みんなクズな話。もうみんながみんな迷子。

自分が間違ったことをしてる、自分は弱いって自覚しながら、でも正しいとか強いとかよく分からなくて、結局間違い続けてしまうんだけど、これがすごくかわいい!そしてエロい!!

このどうしようもなく間違ってしまう感じ、絶対ガチ百合が似合う!って思っていたのですが、本当にレズ野郎登場するし、話にぐいぐい絡んでくるし、もう最高です。しかしあのレズ野郎は絶対に幸せになれないだろうなあ…

累(4) (イブニングコミックス)

累(4) (イブニングコミックス)

今すごく勢いがあるマンガ。そして構成が天才的。

天才女優の娘にして醜い顔で生まれてきた累(かさね)が主人公。塗って口づけすると相手と顔を交換することができるという母の形見の口紅を利用して、「顔だけいい女優」のニナと契約し、ニナとして舞台に立って評価される累。なんだけど、どんどん自分を見失っていく。累もニナも。累が光を浴びるほど、読者は破滅の未来しか見えなくなってくる。アイデンティティが問われ続ける。すごい話です。

とりあえず1巻だけでも読んでみてください。絶対に引き込まれます。

だがしかし

だがしかし好きだー。すごい好きだー。って、たぶんそう思えるマンガ。

説明するほどのことでもないかなって思うんだけど、駄菓子屋を舞台に駄菓子屋の跡取りと駄菓子メーカー令嬢が仲良くギャグしてるのがすごく愛おしいマンガです。

要素を分解すると「やるな!」って感じるんですが、「懐かしさ」のある「うんちく」を「ギャグ」交えつつ「美少女」がするっていう時点で結構キテる。

あとヒロインのほたるちゃんが、すごく作者の好み全開なデザインで、最近の少年マンガってこういうの増えてきたなってすごく好感持てますね。誰もが好きそうなデザインじゃなくて、「あー、この作者はこういうの好きなんだろうな」って思えるから一緒に好きになれる。

ふらいんぐうぃっち

田舎で魔女で『よつばと!』です。以上!

というのは投げ過ぎな気もするのですが、ほんとにこれ以上なにを紹介すれば……という感じ。

コマの間と全体的なノリは非常に『よつばと!』に近いんだけど、田舎とか森とか舞台にしてるのと、あと、話の中心には魔女ってキーワードもあって、ちょっと「ここじゃないどこか」感が強いです。なお、魔女とは言っても、毎日好きなことしてのんびり生きてる感じの魔女なのでバトったりはしません。

水色イデア

バイタリティしかない女の子と、絵の才能はあるのになぜか冷めちゃってる男の子が出会って、一緒に漫画部がんばろう!って、そういう王道。

主人公の女の子の目が、すっごいキラキラーって輝いてて、ほんとに自分こういう子に弱い。

絵がうまいしコマ割りセンスあるし描き込みすごいし、1ページの中にポップなのとダークなのを混在させられる才能です。2015年の期待。

コンプレックス・エイジ

26歳コスプレイヤーというかなりきわどいリアリティのある主人公と、そのコスプレ仲間たちのマンガ。アニメが好き、コスプレが好きっていう純粋な気持ちでやってうはずなのに、年齢の問題とか、リアルでバレちゃう問題とか、そういう障害がいくらでも降って湧いてくる。

オタク趣味って、胸を張って「これが好きだ」って言えたとしても、心のどこかにはコンプレックスが存在しているもので、ちょっとした事でイライラしてしまったり落ち込んだりとか、そういうことが多いと思います。そういう些細な感情の変化がすごく表現できていて、すごく胸に刺さる。

「あああああああ!」とか「ぎゃあああああああああ!」とか、間違いなく今年一番悲鳴を上げたマンガです。

あの娘にキスと白百合を

(紙の本は年末にすでに2巻が出ていますが、Kindleは年始待ちなので実はまだ読んでいません)

ザ・百合って感じ。学園で、優等生ぶってる女の子と、努力しなくても何でもできちゃう女の子がお互いに惹かれ合うお話です。すっごいふわふわしててきれいな話です。つまり、光の百合です。

すごくオーソドックスで、まっすぐ前に進んでいく感じ、むしろ最近はなかなか読めないような気がして、今年最強のお気に入り百合です。

ラグタイム

フラグタイム 2 (Championタップ!)

フラグタイム 2 (Championタップ!)

しかし今年最強の百合といえば間違いなくこちら。百合のエッセンスが全部詰まっているから、もう百合と『フラグタイム』はイコールでいいと思う。

1日3分だけ時間を止めて好きなことをできる森谷さんと、クラスの美少女村上さんがひとつずつ着実に分かり合っていく様子がたまらなくキュート。

なにが素晴らしいって、二人が仲良くなるきっかけが、森谷さんが時間を止めて村上さんのパンツ見てる時に、なぜだか村上さんが動けてしまうというハプニングなあたりが最高ですよね。女の子がパンツ見た/パンツ見られたで仲良くなるんだから、もう最高です。

森谷さんは3分自由にできるとは言っても、真面目で度胸とかなくて大それたことができなくて、せいぜい人のパンツを覗くくらいしかできないんだけど、そういう感覚すごくよく分かる。あと、1日3分を共有するようになって、村上さんが3分の間に教室で制服を脱いだりするんだけど、その感覚も分かる。時間を止めるっていうファンタジー要素がありながら、実はこの上なくしっかり地に足をつけた百合を展開できているのがすごく好きです。

かれこれ1ヶ月くらい、「時間を作って『フラグタイム』を語り尽くす記事を書こう…1万字くらいで…」って思っているのですが、なかなか時間が取れず年が暮れてしまいました。まだ諦めていないので、ひょっとしたら新年に『フラグタイム』を語り尽くす重たい記事が上がるかもしれません。その時はよろしくお願いします。

C87はこんなの書きました

今回もアニ☆ブロのかたから声をかけていただきまして、つらつらとしたためた文章をアニブックログに載せていただくはこびとなりました。

http://blog.livedoor.jp/anibooklog/archives/18505711.html

詳細を抜粋するとこんな感じになります。

■頒布予定
12/30 (火) 冬コミ (C87) 3日目、東地区 Sブロック 22a
「アニ☆ブロ」ブース にて

■お値段
・・・なんか情報ないですが、いつもどおりならきっと500円だったと思います。

夏はクロスレビューメインといった感じでしたが、冬は個人が頑張って書いたちょっと長めの読み物中心です。総ページ数74ページのボリューム感ということです。

目次等々ございますので、上のリンクたどってみてください。

ここから、自分はこんなのを書いたよ!っていう宣伝になります。

『鑑賞者はどこにいるのか』という題で、アニメを鑑賞しているとき、鑑賞者という主体がアニメ作品とどう関わっているのか、というところを掘り下げています。ぶっちゃけ、そんなんどうでもええやんっていうレベルの話ですが、個人的には結構まじめに考えたし、結論にもそれなりに満足しています。

文字数にして1万字を超えているのでかなりの読みごたえがあると思います。もし、仮に、万が一、ちょっと興味をもったかもしれないかたは、当日よろしくお願いいたします。

最後にキーワードを散らせておきます。出てくる順番にピックアップしました。

けいおん!』のあずにゃんカメラ / 『ヨルムンガンド』のカメラワーク / ギャルゲー的悦楽 / ツンデレ / 『グリザイアの果実』みちるルート / 身体論 / 『生徒会役員共』のスズヘッド / 作者性善説 / ロラン・バルトの「作者の死」 / 押井守 / テクスト論 / 構造主義 / 作品性善説 / 西尾維新 / 物語 / キャラクター / ボトル半分のワイン / 物語論 / 言説分析 / 右上からガンダム / 富野由悠季の演出理論 / 記号着地 / ユーザー体験 / 能 / 『アイカツ!』のライブシーン

あ、いい感じにカオスだ。

しかし、上げてしまってから言うことでないが、記号着地のあたり誤用してるなあ。恥ずかしい。

『楽園追放』の感想は「かわいい」しかありえない

https://twitter.com/nyalra/status/536132879495872513

こういういい感じのツイートはいくつか見ていたんだけど、TwitterとCMだけという前情報ほぼなし状態で見てきました。

いやいや〜、まさかそんな。「かわいい」しかないとか、そんなわけないでしょうが!と思って見た直後のツイートがこちらです。

いやもうホント、「かわいい」しか出てこない。驚愕ですね。

でまあ、なにがそんなにかわいいのか、気づいたことを走り書き程度でメモしておこうと思います。

* * *

アンジェラ・バルザックちゃんのかわいさは身体性・リアリティから得られている部分が大きいのだと思う。身体性とはつまり、彼女自身が肉体を有していると鑑賞者が錯覚できるかどうか、ということ。

ディーヴァの彼女は身体を持たない二進数なわけだけど、それがリアルワールドに降りてきたらどうか。彼女が踏みしめた地面には足あとが残り、砂をすくい上げれば溝ができる。すなわち、彼女は実体をもって世界に「存在している」。

環境を共有する物質の存在は、かわいさに限らずあらゆる人間性を伝達するのに役立つもの。物質に魂が宿ると言い換えてもいい。ほら、フロンティアセッターちゃんだって、あのロボット姿を現してから愛おしさがじわじわ湧き上がったんだから。

でまあ、『楽園追放』の主題のひとつに肉体の有無というものがあった。ディーヴァとリアルワールドの対比構造。ロックは骨で聞くんだよ。アンジェラちゃんがリアルワールドに来てから、その辺のテーマと絡めながら、彼女が肉体を得たことを立て続けに表現する。それは、彼女が我々と同じ身体を持っていると錯覚させることとイコール。

強がってずっと寝ないでいたら目の下にくまが出来る。これ、すごくかわいい。

このかわいさって、単純にキャラクターの魅力でもあるし、くぎゅの魅力でもあるんだけど、その背後には身体性のマジックがある。彼女と我々は何かを共有できているのかもしれないという錯覚がある。

その後、調子に乗ってチンピラと戦ってピンチになる。これは、鑑賞者が予測できた展開。つまり、我々が彼女の存在を錯覚して、特性を認識して、将来を予測して、その通りになっている。こういう「キャラクターの動きや将来の展開を予測できる/理解できる」という感覚は、彼女が我々に理解可能なものという錯覚を与える。

で、そういう状態(我々は彼女と何かを共有しているかもしれないし、彼女のことを理解できるかもしれないという錯覚状態)になって、アンジェラちゃんの心の内にある「ディーヴァに認められなければならない」「功績を挙げなければならない」という想いを知らされる。

つまり、身体の反対に位置する社会性が彼女のアイデンティティであることを知らされる。

このへんが人間社会に疲れた鑑賞者の心に響いたかどうかは、実はそれほど問題でないと思うのでスキップするけど、重要なのは彼女が身体的な欲求を有していなかったという点*1

つまり、ここでアンジェラちゃんと鑑賞者は一瞬切り離されてしまう。鑑賞者は彼女となにも共有できていないのかもしれない、という恐怖。

なんだけど、ここからが怒涛のアピールタイム。おかゆを食べるの、超かわいい。あれってつまり、彼女は身体を有していて、身体が食事を欲しているということ。つまり「こちら側」であると感じられる瞬間なんだと思う。それから、あの身体が単なる情報の入れ物ということはなく、寝なかったり食べなかったりしたら体調崩すし、食欲っていう身体由来の欲求も備わっている、普通の人間の身体であることの証明でもある*2

だから安心できるし、別のシーンでもの食べたり、なんか入れられて味変わったのに驚いているのとか、すごいかわいい。

それから、彼女がディンゴに対して「ディーヴァの人に恐怖を感じないのか」と問いかけたのもすごくいい。あれって完全に彼女が恐怖を感じているからこその質問なんだけど、じゃあ恐怖ってなんだって考えると、彼女が身体とかいう得体のしれないものを持て余しているからこその恐怖なんだろうと思う。こういうの、すごくかわいい。

で、最後が「仁義」なんだけど、あれもうまい。彼女は身体を得たことで新しい価値観をたくさん手に入れたんだけど、じゃあディーヴァにおける承認欲求はどうなったんだっけ?って考えると、それと決別したことを明確に表すのが「仁義」なんだと思う。仁義って、要するに理屈じゃない人と人との関係性(社会性の一部)だから。

仁義のために叫びながら体張って戦う姿は、社会性までアップデートされた、まさにすべてが新しくなったアンジェラちゃんで、それは完全に鑑賞者と多くのものを共有できる「人間」であると言える。

SFの文脈で言うと、こういう人格と身体の関係に言及する作品は多い(と思う)。『楽園追放』の場合は、そういうSF的なテーマ・世界観のすべてがアンジェラちゃんのかわいさに注ぎ込まれていると言える。

まだまだ書き出しきれてない感じがするけど、今ならありとあらゆる要素を「それはアンジェラちゃんのかわいさの演出のためにあります」って言える自信ある。

こんな走り書きが『楽園追放』の全てだと言うつもりはないので、あくまでこの記事を一言で表すなら、なんだけど、「ヒロインが身体を手に入れて苦労しながら新しい価値観を手に入れて、その価値観とやらは鑑賞者が強く共有・共感できる類のものであったから、ヒロインがとてもかわいい」っていうことだと思う。

だから、すごい鋭かったり、独特な感性でも持っていない限りは、感想は「かわいい」しか出てこないと思う。

*1:より厳密に言うと、鑑賞者が共有できるレベルの身体的な欲求を有していなかった

*2:あと、身体由来の欲求ってちょっと性的で、そのへんのアピール力も高い

マンガのはなし(2014/11)

直近読んで印象に残っているマンガをゆるく紹介します。とはいえ、初回ということで、ちょっと古いのもぽつぽつ出していきます。

コンプレックス・エイジ

26歳コスプレイヤーの話。本当にアニメが好きでコスプレが好きでやっているだけなのに、年齢の問題とか、職場でバレちゃう問題とか、そういう現実が次々と襲いかかってきて、全く笑い事でなく胃が痛くなるような話です。

アニメのキャラクターが好きすぎてちょっとでも近づきたくてコスプレをするんだけど、そこにトライするほど絶対に同じ存在にはなれないという隔絶を実感してしまう、という不幸が描かれます。

オタク趣味って、胸を張って「これが好きだ」って言えたとしても、心のどこかにはコンプレックスが存在しているもので、ちょっとした事でイライラしてしまったり落ち込んだりとか、そういうことが多いと思う。そういう些細な感情の変化もうまく表現できていて、その辺も含めてすごく胃が痛くなる話です。

例えば、敵意とか悪意とかあるわけではなかったとしても、自分のオタク趣味についていろいろ質問されるのってつらい。そういうのに対して「何か嫌」と感じたり、「ああいう上辺の興味が一番怖い」と思ったり、そういう拒絶したくなる気持ちがすごくよく分かる。たぶん大なり小なりオタクなら誰もが経験するコンプレックスだと思う。

「どうしてわたし達が逃げないといけないの?」っていう、どういうようもない問いかけが胸に突き刺さります。

カフカ

成人女性、コンプレックスつながり。こちらはフリーター24歳。

なんか中高生くらいの頃って無根拠な無敵感があって好き放題やれるんだけど、いろいろ経験して自分は全然特別じゃないしむしろ凡庸以下みたいな、そういう卑屈で諦め感の漂う女性が主人公。

で、その「無敵時代」に付き合っていた彼氏と再会するのです。

それで、まあその元彼氏がぶっちゃけイ○ポなんですね。女性に反応しないんです。それが主人公氏にだけは反応して元気になる。要するに特別なんです。卑屈ミジメ女子が特別なのかもしれないって感じてしまう。

これがめちゃくちゃかわいい。

『コンプレックス・エイジ』は本気で胃が痛くなるけど、こちらはコメディのノリが強くて、のんびり笑いながら可愛いものを愛でられるタイプです。少女マンガですが、イ○ポ含めてシチュ設定が非常にうまく、いい意味で予想を軽く裏切りながら話が展開されるので、男性が読んでもめちゃくちゃ可愛い24歳フリーターさんです。

ラーメン大好き小泉さん

男性が読んで可愛い女性主人公つながり。こちらは女子高生。

無表情、寡黙な美少女が足繁くラーメン屋に通って、麺とスープを掻き込んで恍惚の表情を浮かべるだけのマンガです。

基本的にそれだけなんだけど、本当に本当に本当に美味しそうに食べるんです。JKがね、美少女JKがね、ラーメン店を巡ってすごい美味しそうにラーメンを掻き込むんです。それを見ているだけで幸せになれるんです。

そういうマンガです。

あと、有名ラーメン店とか出てくるので、ラーメン好きならなお楽しめるかと。

賭ケグルイ

恍惚JKつながり。こちらはギャンブル狂。

学内のヒエラルキーがギャンブルの強い弱いで決まるっていう設定で、ギャンブル大好きな美少女転校生が大暴れする話。大勝負の前にこの転校生が恍惚の表情を浮かべるんだけど、ちょっとこわい。

設定も展開も非常にガンガンJOKERらしくて、個人的には満足度高いです。

ギャンブルはオリジナルなんだけど、ぱっと読んだ感じゲームとして破綻してなさそう。というか、駆け引きとか面白そうなものもあって、クオリティ高いと思います。

オリジナルなのにルールの説明、駆け引きのキモ、それから相手が仕込んだイカサマを見抜くところまでコンパクトに描けていて、展開が早いのもすごくいいです。

余録

一言ではなかなか良さを伝えられないので後日あらためて記事を書こうかなと思っているのですが、『フラグタイム』がすごく良かった。

本当に素晴らしい百合です。百合とはすなわち『フラグタイム』です。

フラグタイム 1 (Championタップ!)

フラグタイム 1 (Championタップ!)

フラグタイム 2 (Championタップ!)

フラグタイム 2 (Championタップ!)

あと、『ミミクリ』も、なかなか一言では表現できないけど面白かった。コンテンツって、「なにかを与えてくれるもの」と「なにかを奪ってくれるもの」に分けられると思っているのですが、『ミミクリ』は完全に後者です。繊細なエログロです。

ミミクリ

ミミクリ

  • 作者:ai7n
  • 発売日: 2014/09/18
  • メディア: Kindle

それではまた。タイトルに(2014/11)って書いてるのは、「12月も書くよ!」っていう意味ではなく、「11月はもう書かないよ」っていう意味なのでお間違えないようお願いします。

TAMACWORDSに変わりました

大変ご無沙汰しております。直近のエントリがまさかの3月15日なので、なんとちょうど8ヶ月前だそうです!

もはやブロガーを名乗れないなあと思ってTwitterのbioからこっそり「アニメブロガー」の看板を取り下げたのですが、それすら数ヶ月前の懐かしい話となってしまっています。

最近は見るアニメの本数もめっきり減ってしまって、だからこそ何か書きたいなという欲が強くなってきたので、ブログをリスタートします。

特に肩肘張らずにのんびり続けていこうかなと思っていますので、よろしくお願いいたします。なんかもう、ついでなのでブログタイトルも変えてしまいます。

「TAMACWORDS」として再始動です。

変えた理由というか、前のブログタイトル「of the contrast」って、物語の構造分析を主の目的としていた時に、その方針を表したタイトルだったんですが、今はそれにはそこまで興味はないなーというのがあります。

じゃあ今の興味はって考えると、コンテンツの在処、みたいな話で、その辺はややこしいのでまたどこかで書き出したいなと思っているところですが、とにかくコンテンツ鑑賞者の内面にあるので、じゃあ魂だ!っていう感じです。何言ってるのかよくわからないですが、8ヶ月前の 初音ミクの思い出 - TAMACWORDS とか非常に魂の話をしていると思っています。

あ、「TAMACWORDS」は「タマシイワーズ」とか読んでもらえると。

ついでについでに、デザインも変えてみました。
f:id:mukaiamanori:20141115160715p:plain

はい、およそアニメブログらしからぬ雰囲気です。自分でもびっくりです。

素敵テンプレートがあったので、色とか要素のサイズとか細かいところさくっとカスタマイズして使わせていただきます。タイトルのフォントはRalewaysという最近のお気に入りです。

それでは今後ともよろしくお願いします。