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TAMACWORDS

タマシイのはなし

今期開始アニメは面白いんじゃないかと思う その2

感想メモ ソードアート・オンライン

昨日は出血大サービスで3本もやってしまって、すでに若干ネタ切れ気味なので、今日は1本だけ。

ただし、今日は『SAO』ですが、今期の覇権との呼び声も高く、見ていないという人も少ないだろうと言うことで、紹介という意味合いは少なめで。

その1はこちら。TARI TARI、DOG DAYS'、カンピオーネ!について書いています。
http://amanori.hatenablog.com/entry/2012/07/28/231001

ソードアート・オンライン (4話まで視聴)

キリトがイケメン過ぎて直視できない、今期最大の盛況を見せているタイトルです。

でも、正直この面白さは1話時点では分からなかった。周りは「SAOすごい」と言うのだけど、僕個人の感覚では、よくある話だし、最近じゃ作画の質なんて上がりっぱなしだから、それだけで評価することはもはやできないから。

話数を重ねるごとにキリトという人格がよく分かるようになってきて、4話を見た時点で (シリカちゃん可愛いとか関係なしに) 「あ、SAOは面白い」と思いました。

階層やキリトのレベルを見ていると、各話間の時間って意外と短くはないようなんだけど、そこの間のキリトの変化を見るのがすごく面白い。1話でベータテスターとして「ぬけがけ」を行って、2話開始段階でそれに引け目を感じて、他のプレイヤーと協力してボス攻略に挑むも、最終的には敢えて悪役となってソロプレイに戻る。3話では、「なぜか」自分のレベルよりはるかに下のギルドに参加して、自分の力をそのギルドのために使うことにする。ただ、仲間たちを死なせてしまって、それを自身の奢りであったと自省。4話の直前にはソロプレイとして攻略組に参加しており、そこで人の命を弄ぶ「オレンジプレイヤー」の噂を聞いて下層に戻り、シリカを助けつつ悪人を成敗。

キリトのアイデンティティはゲーム世界における絶対的な強さ (攻略にソロで参加できるほど) であり、つまり死なないということ。2話、3話で死んでいく人々を見て、しかし自分だけは強い=単にレベルが高いためだけに死なないことに苦しむ。

ずっとベータテスターであることを引け目に感じながら生き、人を守りたいと思いながら守りきれず生き、だからこそ人を弄ぶ者を駆逐するためにベータテスターの力を使う。とりあえず、今ここ。

要所要所でうまいなあと思うのは、例えば2話の最後、アスナの「どうして自分の名前が分かったのか」という問いに対して、実は視界の隅に表示されていることを教えて「ずっとこんなところにあったんだ」って。要するに、ベータテスターの情報力っていうのが問題視されているわけだけど、その情報ってみんなが知れるところにあって、また、こういう笑顔をもたらすためにも使えるということ。2話の最後でキリトはそういうふうに肯定されています。

あるいは4話、オレンジさんに斬りつけられても自動回復が上回って「絶対に死なない」ことを武器にする。これって自身の強さに関してキリトがずっと罪悪感を感じてきたことの裏返しで、それでもって、たかがレベル=数字の差が絶対的な差になるということを「武器」にしている。こういう反転はかっこいい。

毎話毎話別な女の子と仲良くなりやがって、もうちょっとクラインさんともイチャイチャしなさいと思うのだけど、この辺の人たちがこれから先もどのようにキリトに関わって、キリトはどう変わるのかに注目です。

あと、これはすごく個人的な見解なんですが、ゲームって多人数MMOであっても結局は個人に帰結される仕組みにあると思っていて、『SAO』でもこれまでの話は全部が「キリトの話」に過ぎないんですよね。人との関わり合いなんだけど、結局最後にはキリトがどうなったとか、そういう話になってしまう。

要するに「キリト」と「キリトが参加したゲーム世界」の二項で読めてしまう傾向が強い。もちろん他プレイヤーは後者に含まれます。

こういうのが、例えばゲームに主人公=プレイヤーの主観を反映するキャラクターが存在してしまうことに起因するのかとか、そういうことは考えません。それをするには圧倒的にゲームプレイの経験値が少なすぎるから。

でも、実際にそういう感がわりと強いから、『SAO』がそこから抜け出すのか、最後までキリトを描ききるのかにも注目。

とにかく、面白い。正直、こういうネット世界から抜けられなくなって~はあんまり好きでないのですが、そこに人の営みがあって、その中特有の問題があって、解決策もあるかもしれない、っていう、そういう感じでやっているかすごく好感触。

『SAO』1本でついついこれくらい書いてしまうくらいに面白いです。